# 【マンネリ打破】減量中期のトレーニング戦略!筋肥大と筋力向上を両立させる方法
目次
## はじめに:食事を変えても停滞するあなたへ
前回の記事では、停滞期を打破するための「食事戦略」について解説しました。しかし、中には「食事は見直したのに、まだ体重が動かない…」という方もいるかもしれません。
その原因は、**トレーニングのマンネリ化**にある可能性が非常に高いです。
体は賢く、同じ刺激にはすぐに慣れてしまいます。減量を次のステージに進めるためには、食事だけでなくトレーニングにも新たな変化を加えることが不可欠です。
今回はシリーズ第二弾として、停滞期を打ち破るための**「トレーニング戦略」**を徹底解説。筋肥大と筋力向上を両立させ、再び成長を加速させるための具体的な方法をご紹介します。
– [減量中期のすすめ①:食事戦略編]()
– **減量中期のすすめ②:トレーニング編(本記事)**
– [減量中期のすすめ③:メンタル・生活習慣編(近日公開)]()
1. なぜトレーニングのマンネリは停滞を招くのか?
毎週同じ種目を、同じ重量で、同じ回数こなすだけ…そんな「作業」になっていませんか?
筋肉が成長し続けるためには**「漸進性過負荷の原則」**が不可欠です。これは、常に前回よりも少しだけ強い負荷を筋肉に与えなければ、筋肉は成長する必要がないと判断してしまう、というトレーニングの基本原則です。
> **漸進性過負荷の原則とは?**
> トレーニングを続ける中で、扱う重量、回数、セット数、または動作の質などを段階的に向上させていくこと。
減量中期に停滞を感じる場合、あなたの体は現在のトレーニング負荷に完全に適応してしまっている可能性が高いのです。筋肉に「もっと成長しなきゃ!」と思わせる新たな刺激こそが、停滞を打破する鍵となります。
2. 筋肥大と筋力向上を両立させるセットの組み方
「減量中は重量が扱えなくなる」と思われがちですが、工夫次第で筋力と筋量を同時に維持・向上させることは可能です。その鍵は**レップ数(回数)の多様性**にあります。
– **低レップ(1〜5回)**: 主に筋力向上に効果的(神経系の発達)
– **中レップ(8〜12回)**: 主に筋肥大に効果的(筋繊維の物理的ダメージ)
– **高レップ(15回〜)**: 主に筋持久力向上に効果的(代謝ストレス)
減量中期におすすめなのが、これらを組み合わせたハイブリッドアプローチです。
【実践例】胸の日のトレーニング
- ベンチプレス(筋力重視):5レップ × 5セット
- インクライン・ダンベルプレス(筋肥大重視):10レップ × 3セット
- ケーブルクロスオーバー(高レップで追い込み):15レップ × 3セット
このように、**最初のBIG3(ベンチプレス、スクワット、デッドリフト)などの多関節種目を低レップ・高重量**で行い、その後に**中〜高レップの種目で対象筋を追い込む**ことで、筋力と筋肥大の両方に効果的な刺激を与えることができます。
3. マンネリ打破のための新種目導入
毎回同じ種目ばかりでは、筋肉も飽きてしまいます。**4〜8週間ごと**を目安に、トレーニングメニューに新しい種目を取り入れてみましょう。
全く違う種目にする必要はありません。同じ筋肉をターゲットにしつつ、少しだけ角度や使う器具を変えるだけで、筋肉にとっては新鮮な刺激となります。
新種目導入の例
- 背中:ラットプルダウン → プルアップ(懸垂) or ベントオーバーロウ
- 肩:バーベル・ショルダープレス → ダンベル・ショルダープレス or アーノルドプレス
- 脚:バーベル・バックスクワット → フロントスクワット or ブルガリアンスクワット
新しい種目は、最初から高重量を扱うのではなく、まずはフォームを固めることを最優先しましょう。正しいフォームで筋肉に刺激を入れる感覚を掴むことが、結果的に成長への近道です。
4. 有酸素運動の最適なタイミングと時間
減量中の有酸素運動は、脂肪燃焼を加速させる強力な武器ですが、やり方を間違えると筋肉の分解を招く諸刃の剣にもなります。
### 最適なタイミングは「筋トレ後」
結論から言うと、有酸素運動のベストタイミングは**筋トレ後**です。
筋トレで体内の糖質(グリコーゲン)がある程度使われた状態で有酸素運動を行うことで、エネルギー源として体脂肪が使われやすくなります- **メリット**: 精神的な満足感が非常に高い。
- **デメリット**: 脂質を摂りすぎると、体脂肪に戻りやすい。
- **おすすめな人**: 厳しい食事制限でストレスが限界に近い人。
### リフィードデイ:代謝を回す戦略的アプローチ
タンパク質と脂質の量は維持しつつ、**炭水化物の摂取量だけを大幅に増やす**日。減少しがちな代謝関連ホルモン(レプチンなど)を回復させ、再び体が脂肪を燃焼しやすい状態を作るのが目的です。
- **メリット**: 余分な脂肪がつきにくく、代謝回復効果が高い。
– **デメリット**: 好きなものを食べられるわけではない。
– **おすすめな人**: 計画的に、かつ効率的に停滞期を打破したい人。
減量中期においては、精神的なリフレッシュも兼ねて2週間に1回程度の**「リフィードデイ」**を設け、戦略的に炭水化物を多く摂る日を作ることをお勧めします。
まとめ:停滞は進化のチャンス
停滞期は、減量が次のステージに進むためのサインです。
– **現在の体重で消費カロリーを再計算し、目標設定を見直す**
– **「体重×2g」のタンパク質を死守し、PFCバランスを再設定する**
– **ストレスが溜まっているならチートデイ、戦略的に進めるならリフィードデイ**
今回紹介した食事戦略を実践すれば、必ず停滞の壁は乗り越えられます。
次回は、停滞期を打破するための**「トレーニング戦略編」**です。食事と運動の両輪で、理想の体を手に入れましょう!
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